Anesthesia Machine for veterinary, TASUKE

販売名:キムラメド全身麻酔器タスケ

もうお馴染みの全身麻酔器です。動物病院や実験施設、または研究施設で幅広く使用されています。

1㎏弱の極小動物から100㎏を超える大型の動物まで幅広く利用できます。

 

 緊張を要する麻酔手術だから使いやすくそして使い慣れた1台をいつまでもお使いいただきたいとのコンセプトのもとに設計されています。 

  • 使いやすさと堅牢性
  • コンパクトボディで狭小スペースにも設置可能
  • 視認性に優れる流量計、低流量域での安定感。

使いやすさと堅牢性

手術の要となる麻酔器だから、職人による手作業で丁寧に仕上げています。

 

流量計はこだわりのローター浮方式を採用しています。麻酔器11台の個性を見極めて仕上げますので動きがなめらかで心地よく、安心感につながります。実際に触れていただければその違いは判ります。

流量計

2本の流量計が装備されています。

酸素・笑気または酸素・空気から選択いただけます。

 

 

流量の正確性を期するために、タスケでは1台ずつ実測しながら職人が目盛りを刻みます。手間はとても掛かりますが麻酔器1台ずつ微妙に異なる個性に合わせて最高の状態に仕上げています。そのため低流量域での使用でも安定感があり、また視認性に優れるローター浮を採用することも可能となりました。バルブの開閉にあわせて滑らかに動くローター浮をご覧いただければタスケの仕上がりの良さを感じていただけると思います。


気道内圧計

視認性に優れる気道内圧計が標準装備されています。

ゼロ校正機能がありますので万が一ズレが生じた場合も補正ができます。

 

麻酔回路内の圧力チェックやリークチェックの際に多用します。

 


ポップオフ弁(バルブ)

呼吸回路内の圧力を調整するのと同時に余剰麻酔ガスの排出をコントロールします。

重要な機能を担うだけに熟練の職人が丁寧に仕上げています。操作性と即応性を高めるために、ツマミ可動域165度で完全開閉ができるよう工夫がされています。

 

まさかの際にも瞬間的な対応が可能となります。


堅牢性と美観の維持

薬液による汚れや腐食を防止するために麻酔器のボディには特殊コーティングを施した金属ケースを採用しています。いつまでも美しい輝きを保ちます。

 

多くの麻酔器はコストを抑えるために内部配管をビニール製にしていますが、タスケは青銅を使用しています。長期使用に耐え、外からは発見しづらい内部配管リークの可能性を限りなくゼロにするためです。

 

加工の手間やコストの苦労もありますが麻酔器は一生ものとの考えを守っています。


過圧安全弁(オプション)

麻酔事故の多くはヒューマンエラーに起因し、とりわけ気道内の過剰圧力による肺内損傷は代表的なリスクです。

過圧安全弁は麻酔回路内の過剰な圧力を防止し肺内損傷のリスクを積極的に回避します。

ほとんどの獣医療用麻酔器は、回路内の過剰圧力に対する有効な安全機能を提供していません。

肺内損傷のリスクは種や個体によって異なるものの、一般的に回路内圧が30cmH2Oを超えると危険領域と報告されています。

このことは例えば、麻酔バックによる人工呼吸後、わずか数秒間ポップオフバルブの開放が遅れただけで、回路内圧は危険領域に達してしまうことを意味します。

気道内圧が閾値を超えると、肺胞が破裂し、ガス交換のための表面積が縮小します。さらに重症の場合は気胸を引き起こし、最悪の場合、心停止に至ります。

気道内圧力の管理は、安全麻酔を志すうえで極めて重要な要素であるにも関わらず、これまではオペレータの注意力にのみ依存してきました。


過圧安全弁の特徴

  • 過圧安全弁を麻酔器(呼気口あるいは吸気口)と麻酔回路の間に設置します。
  • 麻酔回路内圧力が危険領域に入る前に、過圧安全弁が作動し、圧力を自然開放し、そのまま圧力を維持します。(28±3cmH2Oにて開放)

設置イメージ

麻酔器+気化器 

麻酔器+気化器+人工呼吸器 


仕様

供給ガス 医療用酸素・笑気(亜酸化窒素)・空気
定格供給圧力 400±50kPa
本体寸法 315W×225D×400H㎜(突起物を除く)
重量 9.5㎏
流量計 酸素0.1~8.0L/分
笑気0.5L~8.0L/分
空気0.5L~8.0L/分
酸素フラッシュバルブ

流量 35~70L/分

キャニスター 1000mL
付属品 ディスポ回路×1
ディスポ麻酔バック×1
炭酸ガス吸着剤×1

関連商品

麻酔バック

 

0.5/1.0/2.0/3.0㍑)

呼吸回路 

二酸化炭素吸着剤

余剰麻酔ガス吸着缶

エルドリッジ式麻酔マスク

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